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Difyとは?初心者向けにできることと特徴、料金を解説

Difyとは?初心者向けにできることと特徴、料金を解説

Difyは、ノーコードでAIアプリを作れる開発プラットフォームです。チャットボットや社内向けの回答アプリ、ワークフロー型のAIアプリなどを、比較的わかりやすい操作で作れます。

 

しかし、Difyについて調べたときに、何ができるのか・自分にも使えるのか・料金はどう見ればよいのかが分かりにくいと思ったことはないでしょうか?

 

この記事ではDifyの概要やできること、料金プラン、活用例を初心者向けに解説します。具体的な作成手順までは追わず、まず全体像をつかみたい方に向けてまとめています。

ノーコード生成AI「Dify」とは?

Dify(ディフィー)は、ノーコードでAIアプリを作れる生成AIプラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、チャットボットやコンテンツ作成ツールなどを作って公開できます。

 

なお読み方は、2025年6月にDify Japanが公式な読み方を「/ˈdiːfiː/(ディフィー)」に統一すると告知しています。それ以前は「ディファイ」と読まれることが多く、現在も両方の表記が使われています。

DifyとChatGPTは何が違う?

ChatGPTを使ったことがある方は、Difyとどう違うのかが気になるかもしれません。大きな違いは2つあります。

 

1つは、使うAIモデルを選べることです。ChatGPTは、OpenAIのモデルを使います。それに対して、DifyはGPT・Claude・Geminiなど複数のモデルに対応していて、用途や予算に合わせて切り替えられます。

 

もう1つは、どこで動かすかを選べることです。ChatGPTはOpenAIのクラウド上で動き、自社のサーバーに置いて使うことはできません。一方のDifyには、クラウド版のほかに自社サーバーで動かすセルフホスト版があります。社外に出したくないデータを扱うときは、セルフホスト版を検討しましょう。

Difyでできること

Difyでは、用途に合わせてさまざまなAIアプリを作れます。例えば、ユーザーとのやり取りに使うチャットボットや、社内マニュアルやFAQをもとに回答するアプリ、複数の処理を順番につなげるワークフロー型のアプリなどです。

 

外部サービスやAPIと組み合わせて、既存の業務に組み込みやすい点も特徴の一つです。また、作成したアプリは用途に応じて共有や公開もしやすく、社内向けと外部向けで使い分けもできます。

Difyが向いている人

Difyは、画面操作でAIアプリを作りたい人に向いています。社内向けの簡単なアプリを作りたい場合や、複数のAIモデルを使い分けながら違いを見たい場合にも使いやすいです。

 

また、本格的な開発に入る前に、Difyで簡易版AIアプリを作って試したい人にも向いています。

Difyを始める前に知っておきたいクラウド版とセルフホスト版の違い

Difyには、クラウド版とセルフホスト版があります。すぐに試したい場合は環境構築が不要なクラウド版が、自社環境で管理したい場合はセルフホスト版が向いています。

 

始めるまでの準備や手間も異なります。クラウド版は、公式サイトからGoogleアカウントなどで登録すればすぐ使い始められますが、自社のサーバーで動かすセルフホスト版は自社のサーバーにDockerなどを用意することが必要です。試すだけなら、クラウド版から入るのがわかりやすいでしょう。

 

クラウド版とセルフホスト版のどちらを選ぶかによって、料金や運用時に必要な管理の手間が変わります。利用目的に合わせて選びましょう。

 

【関連記事】
実際にアプリを作る手順は、Difyでチャットボットを作る方法の解説記事をご覧ください。

Difyの主な特徴

ここでは、他の生成AIプラットフォームにはないDifyの主な特徴を紹介します。

プログラミングができなくてもアプリを作れる

Difyは、プログラミングの知識が一切いりません。画面上を直感的に操作するだけで、誰でも簡単にAIアプリケーションを構築できます。

 

つまり、プログラミングの知識がない企画担当者やマーケターでも、自らのアイディアを形にできるのです。

複数のAIモデルに対応している

Difyは、GPT(OpenAI社)やClaude(Anthropic社)、Gemini(Google社)など、有名な大規模言語モデル(LLM)に対応しています。

 

加えて、オープンソースのモデルも利用できるため、用途や予算に応じて最適なAIモデルを選択できます。これらの選択肢があることで、アプリケーションの特性に合わせた柔軟な開発が実現可能です。

豊富なテンプレートやアプリの型がある

Difyには、チャットボット、文章生成、翻訳など、さまざまな用途に対応したテンプレートがあらかじめ用意されています。

 

これらのテンプレートを活用すれば、ゼロから開発を始める手間を省き、すぐにアプリケーションを使用できます。もちろんテンプレートをもとに、カスタマイズも可能です。この手軽さから、すぐにAIを活用したい場合にはとても便利です。

RAGが使える

Difyでは、RAG(Retrieval Augmented Generation)という技術を利用できます。

解説:RAG(Retrieval Augmented Generation)

外部のドキュメントなどを参照しながら、より正確で文脈に沿った回答を生成する技術のこと

社内ドキュメントや特定の専門知識をAIに組み込むことで、オリジナルのFAQボットや専門的な情報を提供するAIエージェントを作成できます。

外部サービスと連携できる

Difyは、API(Application Programming Interface)連携などを通じて、さまざまな外部サービスと連携できます。

解説:API(Application Programming Interface)

ソフトウェアやプログラム同士を繋ぐ仕組みのこと

例えば、SlackやNotionといった日常的に利用しているツールと連携させることで、業務効率を大幅に向上させることが可能です。

 商用利用ができる

Difyで開発したAIアプリケーションは、商用利用が可能です。自社サービスに組み込んで提供したり、新たなビジネスとして展開したりと、収益化にも繋げられます。

 

ただし、特定の条件下では商用ライセンスの取得が必要になる場合があります。例えば、複数の企業や組織が共有して利用するクラウドサービスを運営する場合や、Difyコンソールに表示されるロゴや著作権情報を削除または変更する場合には注意が必要です。

 

これらの制限に該当する際は、Difyに問い合わせて、商用ライセンスを取得しましょう。

Difyの料金プラン

Difyにはクラウド版とセルフホスト版があり、クラウド版は3種類、セルフホスト版は2種類の料金プランがあります。クラウド版はアカウント登録後に試しやすく、セルフホスト版は環境準備が必要です。利用目的や規模に合わせて選びましょう。

 

項目 クラウド版 セルフホスト版
向いている人 すぐ試したい人 自社環境で管理したい人
始めやすさ
料金 プランを確認 プランの他にインフラ費用も必要
運用負荷 比較的低い 比較的高い

クラウド版の料金プラン

クラウド版の料金プランとその特徴、主な機能についてご紹介します。

プラン名 料金 特徴と主な機能
Sandbox 無料
  • Difyをお試しで利用したい方向け
  • 利用人数:1人
  • アプリの上限:5個
  • 知識データストレージ:50MB
  • メッセージクレジット:200回/月
  • ナレッジドキュメント数:50個/月
  • ログ履歴:30日間
Professional $59/月額
$590/年額
  • ビジネスで本格的に利用したい個人/小規模チーム向け
  • 利用人数:3人
  • アプリの上限:50個
  • 知識データストレージ:5GB
  • メッセージクレジット:5,000回/月
  •  ナレッジドキュメント数:500個
  • APIリクエスト数:無制限
  • ログ履歴:無制限
  • ドキュメントの一括アップロード(最大50件)
  • 優先メール
Team $159/月額
$1590/年額
  • 大規模な開発を行いたい方向け
  • 利用人数:50人
  • アプリの上限:200個
  • 知識データストレージ:20 GB
  • メッセージクレジット:10,000回/月
  • ナレッジドキュメント数:1,000個
  • APIリクエスト数:無制限
  • ログ履歴:無制限
  • ドキュメントの一括アップロード(最大50件)
  • 優先メール、チャットサポートなど

※2026年8月時点(最新情報はDify公式の料金ページを確認)

セルフホスト版の料金プラン

セルフホスト版の料金プランとその特徴についてご紹介します。

プラン名 料金 特徴
Community 無料
  • 個人ユーザー、小規模チーム、または非営利プロジェクト向け
Enterprise

要お問い合わせ

(年間契約のみ)

  • 企業向け
  • 商用ライセンスの認可
  • SSO(シングルサインオン)対応
  • SLA(サービスレベルアグリーメント)
  • 高度なセキュリティ
  • Dify公式によるアップデートとメンテナンス
  • 専門的な技術サポート

※2026年8月時点(最新情報はDify公式の料金ページを確認)

Difyの7つの活用例

Difyは、柔軟性と使いやすさから、さまざまな用途に活用できます。ここでは、具体的な7つの活用事例を紹介します。

チャットボット

顧客からのお問い合わせ対応や、社内のヘルプデスクとして機能するチャットボットを作成できます。Difyのテンプレートを使えば、専門知識がなくても短時間で実用的なチャットボットを構築可能です。

 

24時間365日対応できるチャットボットは、顧客満足度の向上や業務負担の軽減に繋がります。

記事作成

ブログ記事やレポート、メールマガジンなどの下書きを自動生成するAIアシスタントを作成できます。キーワードやテーマを指定するだけで、構成案や文章のたたき台を短時間で作成してくれるため、コンテンツ制作の効率が飛躍的に向上します。

Webサイトの要約

指定したWebサイトのURLを入力するだけで、内容を自動で要約するアプリケーションを作成できます。情報収集の時間を大幅に短縮し、効率的なリサーチが可能です。この機能は、最新ニュースの把握や競合調査などに役立ちます。

スライドの自動作成

プレゼンテーションのテーマや概要を入力すると、スライドの構成や各ページの内容を自動で生成するアプリケーションも開発可能です。資料作成にかかる時間を削減し、より内容のブラッシュアップに集中できます。

 

この自動化により、企画提案や会議資料の準備がスムーズになります。

音声入力アプリ

マイクからの音声入力をリアルタイムでテキストに変換するアプリケーションを開発できます。議事録作成の補助や、ハンズフリーでのメモ入力など、さまざまな場面で活用できます。文字起こしの手間を省けるアプリケーションは、業務効率化に繋がります。

AIエージェント

複数のタスクを自律的に実行する「AIエージェント」を構築できます。

解説:AIエージェント

特定の目的を達成するために、自ら判断し行動するAIプログラムのこと

例えば、顧客からのお問い合わせ内容に応じて、適切な情報を提供したり、担当者に指示を仰いだりする複雑な処理を自動化できます。

Webスクレイピング

Webサイトから特定の情報を自動で収集するWebスクレイピングツールも開発できます。

解説:Webスクレイピング

Webサイトから情報を抽出する技術のこと

例えば、ECサイトの商品価格や口コミ情報を定期的に収集し、分析するといった活用が考えられます。

Difyを使い始める前に知っておきたい注意点

Difyは非常に便利なツールですが、利用を始める前にいくつか知っておきたい注意点があります。

機密情報が漏れる可能性がある

クラウド版のDifyを利用する場合、入力した情報や開発したアプリケーションのデータは、Difyのサーバーに保存されます。

 

一般的なセキュリティ対策は施されていますが、企業の非常に重要な機密情報や個人情報を扱う際には、情報の取り扱いには注意が必要です。セキュリティ要件が厳しい場合は、セルフホスト版の利用を検討しましょう。

メンテナンスとアップデートに手間がかかる

特にセルフホスト版でDifyを利用する場合、サーバーのメンテナンスやDify自体のアップデート作業を自社で行う必要があります。これらの作業には、専門的な知識や一定の手間がかかります。こうした理由から、運用体制を事前に整えておくことが重要です。

 

クラウド版であれば、プラットフォーム側のメンテナンスはDifyが行うため、運用面の懸念は軽減されます。

Difyに関するよくある質問

ここではDifyに関するよくある質問をまとめます。

Difyは初心者でも使えますか?

はい、Difyはノーコードで使えるため、生成AIを初めて触る人でも試しやすいです。まずはチャットボット作成やテンプレート活用から始めると、画面の見方や基本の使い方をつかみやすいです。

 

【関連記事】
実際にアプリの作成手順を知りたい方は、Difyでチャットボットを作る手順解説記事をご覧ください。

Difyは無料でどこまで試せますか?

Difyは無料プランでも試せますが、使えるアプリ数やメッセージ数、保存できるデータ量には上限があります。試せる範囲は変わることがあるため、最新情報は公式情報も確認してください。

まとめ

Difyはプログラミングの知識がない初心者でも、画面操作でAIアプリを作り始めやすいツールです。チャットボット作成や業務自動化など、Difyはアイデア次第でさまざまな活用が可能です。

 

生成AIの活用に関心をお持ちの方は、まずはDifyの無料プランから試してみてはいかがでしょうか。