生成AIパスポートは生成AIの基礎知識やリスク、活用方法を学べる、初心者向けの民間資格です。試験は年3回、オンライン受験で行われます。生成AIを仕事で使う前に基礎を押さえたい人や、社内研修の基本になる資格を探している人に向いています。
「生成AIを学びたいが、何から始めればよいのかわからない」
「社内で生成AIを活用したいが、まず何を学ばせればよいのか決められない」
このような悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。
本記事では生成AIパスポートの概要、難易度、受験方法、学習の進め方をまとめて解説します。併せて資格取得のメリットや、取得後に次に学びたい資格も紹介します。
生成AI初心者におすすめの資格:生成AIパスポート
生成AIパスポートは生成AIの基礎知識やリスク、活用方法を学べる初心者向けの民間資格です。生成AIを仕事で使い始める前に、まず押さえておきたい内容を学びやすい点が特長です。
ここでは、生成AIパスポートの概要と学べる内容、どのような人に向いているかを解説します。
生成AIパスポートとは初心者向けの民間資格

生成AIパスポートは、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する、生成AIに関する基礎知識やリテラシーを認定する民間資格です。生成AIに関する基礎知識や動向、活用方法だけではなく、情報漏洩や権利侵害などの注意点まで、AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシーを体系的に習得できます。
公式サイトの累計受験者数・累計有資格者の推移によると、2023年10月の第1回以降、受験者数は着実に増えており、2025年6月時点で累計受験者数は約2万7千人、累計有資格者は約2万1千人に達しています。

出典:生成AIパスポート(一般個人向け)|生成AIリスクを予防する資格試験
このような推移は、生成AIパスポートの認知度の向上と、生成AIリテラシーを証明する資格という社会的な注目度の高まりを裏付けているといえるでしょう。
生成AIパスポートで学べる内容
生成AIパスポートでは生成AIの基本知識や活用方法だけではなく、情報漏洩や権利侵害などの業務で使う際に気をつけたい点も学べます。主に学べる内容は、以下のとおりです。
- 生成AIの基本的な仕組み
- 代表的な活用例
- 情報漏えいや著作権などの注意点
- 生成AIを業務で使うときの基本姿勢
生成AIは便利な一方で、誤情報の出力や情報管理の問題もあります。こうした点を含めて学べることが、初心者向け資格としての強みです。
生成AIパスポートはどんな人に向いているか
生成AIパスポートは、仕事で生成AIを使い始める前に基礎を押さえたい人に向いています。すでに実務で深く使いこなしている人というよりは、生成AIの基礎やこれから使っていくための土台を作りたい人向けの資格です。
たとえば、次のような人に向いています。
- 生成AIをこれから学び始める人
- 社内で生成AI活用の基本を揃えたい担当者
- 生成AIのリスクも含めて学びたい人
- 次に別のAI資格へ進む前に基礎を固めたい人
何から学べばよいか迷っている場合は、最初の一歩として選びやすい資格です。
生成AIパスポートの試験概要
生成AIパスポート試験を受けようと思ったら、まずは受験方法や試験の形式を確認しておくと準備を進めやすくなります。特に日程や申込期間は、受験前に必ず確認しておきましょう。
ここでは受験方法や試験日程の確認方法、受験料や試験形式について解説します。
自宅やオフィスで受験できるオンライン試験
生成AIパスポートは、IBT方式で行われます。
解説:IBT方式
Internet Based Testingの略称で、インターネットを通じて自身のパソコンやスマートフォンで受験する試験です。
オンラインで受験できるため、働きながらでも予定を立てやすい点が特長です。受験環境によっては、事前確認が必要になる場合があります。申込前に、受験に必要な環境や注意事項を公式案内で確認しましょう。
試験日・日程の確認方法
生成AIパスポートの試験は、年複数回実施されています。試験日程や申込期間は変更されることがあるため、生成AIパスポート|生成AI活用普及協会(GUGA)で最新情報を確認してください。特に、申込期限や受験案内は見落としやすいため、日程とあわせて確認しておきましょう。
受験料・試験時間・出題範囲
生成AIパスポートを受ける前に、生成AIパスポート|生成AI活用普及協会(GUGA)で受験料や試験時間も確認しておきましょう。
また出題範囲は、AIに関する基礎知識から情報リテラシー・ビジネスへの応用まで、幅広く設定されています。詳細は生成AIパスポート|生成AI活用普及協会(GUGA)に記載されており、PDFでダウンロードできます。
生成AIパスポートの難易度と学習方法
生成AIパスポートは、生成AIを初めて学ぶ人でも比較的取り組みやすい資格です。試験範囲に沿って、基本を押さえながら学習すると良いでしょう。
ここでは、難易度と学習の進め方を解説します。
生成AIパスポートは初心者でも受けやすい難易度
生成AIパスポートは、初心者でも比較的取り組みやすい資格です。高度な開発知識を前提にした試験ではなく、生成AIの基本知識や活用時の注意点を理解しているかが問われるからです。
そのため、日頃から生成AIに触れていない人でも、出題範囲を確認しながら学習を進めれば受験しやすい資格と言えます。
参考として、GUGAが公表している2025年6月試験の合格率は77.14%でした。初心者でも比較的挑戦しやすい試験と考えられるでしょう。
学習するなら公式テキストとクイズアプリがおすすめ
生成AIパスポートの学習では、まず公式教材「生成AIパスポート公式テキスト」で出題範囲に沿って学ぶのがおすすめです。試験範囲に沿って知識を整理しやすく、学習の抜け漏れを防ぎやすくなります。

出典:生成AIパスポート公式テキスト第4版– 生成AI活用普及協会 公式オンラインショップ
また、公式認定の問題集として「生成AIパスポート テキスト&問題集」も出版されています。

出典:公式テキスト第4版対応版 生成AIパスポート テキスト&問題集 | 一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)
理解度を確かめたいときは、公式クイズアプリを活用するのもおすすめです。◯✕形式で、試験内容を無料体験できます。

出典:生成AI活用普及協会(GUGA) | LINE 公式アカウント
生成AI活用普及協会(GUGA)の公式LINEアカウントから登録を行うと、誰でも気軽に利用できます。生成AIパスポートに興味はあるけれど受験を迷っている人は、まずクイズアプリを試してみてはいかがでしょうか。
生成AIの資格を取る3つのメリット
生成AIの資格を取ると、知識を学ぶだけでなく、業務で使う前の基礎固めにもつながります。特に生成AI初心者にとっては、何を学ぶべきか、どんなことを知っておくといいのかがわかりやすいのが大きな利点です。
ここでは、生成AIの資格を取る主なメリットを3つ紹介します。
生成AIの基礎知識を学べる
生成AI初心者にとって、何から学習を始めればいいかがわからないという悩みは、学習を始める上で大きな障壁の一つです。しかし、テキストや問題集を順番に進めることで、基礎知識から応用スキルまで一通り学習できます。独学では抜けやすい内容も、資格のための学習なら順番に学べます。
特に生成AIを業務で使う場合は、便利さだけでなくリスクも理解しておくことが重要です。資格学習を通じて、実務で必要になる基礎知識を押さえやすくなります。
知識やスキルを示しやすい
生成AIの資格を取得すると、生成AIについて学んだことを社内外で示しやすくなります。特に生成AI初心者で、これから生成AIを活用していく段階では、基礎知識を持っていることをわかりやすく伝えられます。
資格取得を通じて、自身の知識やスキルを積極的にアピールしましょう。
学んだ内容を業務で生かしやすい
生成AIの資格で学ぶ内容は、日々の業務とつなげやすいものが多くあります。例えば、生成AIを使う場面やそのときの注意点を知ることで、実務に活かしやすくなります。
生成AIは便利な一方、使い方を誤ると思わぬトラブルにつながる恐れもあります。そのため、基礎知識を持ったうえで活用することは、とても大切です。
生成AIパスポートの次に狙いたいおすすめ資格3選
生成AIパスポートで基礎を身につけたあとで、さらに学びたい人もいるでしょう。その場合は、学びたい内容に応じて、さらに上の資格取得を目指すのがおすすめです。
ここでは、生成AIパスポートの次の資格として、3つ紹介します。
ITパスポート:IT全般の知識を高められる
ITパスポートは、情報処理推進機構(IPA)が主催するITに関する基礎的な知識を学べる国家資格です。

CBT方式で、試験時間は120分です。
解説:CBT方式
各都道府県にある試験会場のPCを使って行う試験です。
おもな出題内容は以下の通りです。
- 新しいIT技術(AI、ビッグデータ、IoT など)
- 新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識
- 経営戦略、マーケティングなど経営全般
- ITの知識(セキュリティ、ネットワークなど)
- プロジェクトマネジメントの知識
ITパスポートは、生成AIを含むIT全般の知識を幅広く学べるだけでなく、IT入門者向けの国家資格として知名度も高いです。そのため、IT業界へキャリアチェンジしたい人にも向いています。
G検定:AIに関する知見をさらに深められる
G(ジェネラリスト)検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するAI・ディープラーニングの活⽤リテラシーを認定する民間資格です。

出典:G検定とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
IBT方式で、試験時間は120分です。(2025年10月は、IBT方式に加えて各都道府県での会場試験も実施されています。)
解説:IBT方式
自宅や職場などのPCを使い、オンラインで行う試験です。
おもな出題内容は以下の通りです。
- 人工知能の定義や動向
- 機械学習・ディープラーニングにおける概要と応用例
- AIプロジェクトの進め方、データの収集・加工・分析・学習
- AIに必要な数理・統計知識
- AIに関する法律・倫理
G検定では、人工知能から機械学習・ディープラーニングまで、AIに関する知識・実用スキルをさらに深められます。また、G検定の次のステップとして「E(エンジニア)資格」というAIエンジニア向けの資格もあります。
AIの知見を深めたい人だけではなく、AIを専門職にしたい人にもおすすめです。
PEP検定:生成AIの実務レベルを上げられる
Prompt Engineering Professional(PEP)検定は、一般社団法人日本プロンプトエンジニアリング協会が主催する、ChatGPTをはじめとする生成AIの業務活用スキルを認定する民間資格です。

参照:PEP検定 – Prompt Engineering Professional
CBT方式で、試験時間は60分です。
解説:CBT方式
各都道府県にある試験会場のPCを使って行う試験です。
おもな出題内容は、以下の通りです。
- 生成AI・大規模言語モデル(LLM)の基礎
- プロンプトエンジニアリングの基本概念と技術
- 生成AIツールの効果的な活用方法・実務での応用
- 生成AIモデルのカスタマイズ手法
- 倫理・リスク管理・法律上の考慮事項
PEP検定は、2025年4月23日から始まった試験です。資格取得を通じて、業務効率向上やDX推進など実務の現場で活躍できる生成AIスキルを習得できます。
まとめ:生成AI初心者が資格取得を目指すなら、生成AIパスポートから始めよう
生成AIの資格取得には体系的に学習できる、スキルを証明できる、業務へ応用できるというメリットがあります。ただし学習で挫折せず、日々の業務で知識を活かすためには、自分のレベルや目的に合った資格を選ぶことが重要です。
生成AI初心者やどの資格から始めればよいか迷っている方は、まずは生成AIパスポートに挑戦してみてはいかがでしょうか。基礎を固めて、生成AIを安心して実務に活用するための一歩を踏み出しましょう。
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