「資料を作る時間が足りない」
「図の作成に手間がかかる」
そういった悩みは珍しくありません。最近はChatGPTの画像生成を使うと、業務資料にそのまま使える図やベースとなる図を短時間で作れます。
この記事では、素材や要点は手元にあるのに作図の時間がない方に向けて、ChatGPTで業務資料に使う図を短時間で作る手順を、具体的に解説します。
ゼロから作るよりも短時間で、見やすい図が作れるので、ぜひ参考にしてください。
画像生成で作成する図を決める
短時間で質の高い図を作成する最初のポイントは、どのような図が必要かを明確にすることです。ここでは、そのポイントとChatGPTで作成できる図の種類を紹介します。
最短で仕上げるための準備:図の目的を明確にする
図を作り始める前に、「何のために」「どのような図にするか」を明確にすることが大切です。これは手戻りを防ぎ、結果的に最短で図を完成させるための近道になるからです。
準備として、次の3つの要素を言語化しておきましょう。
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これをもとに、次はどんな図が適しているかを決めていきます。
ChatGPTで作成できる図の種類
下の表を参考に、「目的・読み手・利用場面」に適する図を選びましょう。
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図の種類 |
用途 |
プロンプト(例) |
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関係図(相関図)
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登場人物・部署・概念の関係性を直感的に示したい |
AはBと相互関係(A↔B)、BはCに影響を与える(B→C)関係図を作成し、日本語ラベル付きで背景白のPNGとして出力してください。 |
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マインドマップ
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アイデアを発散・整理して全体像を素早くつかみたい |
中心を「新製品企画」とし、第一層に5枝のマインドマップを背景白のPNGで作成してください。 |
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比較図
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複数案の違いと長所短所を並べて評価したい |
A案とB案を比較する図を作成し、縦軸に評価項目(価格・導入容易さ・拡張性)を配置した表形式の図を背景白のPNGで出力してください。 |
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タイムライン
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計画や出来事の時系列を俯瞰したい |
年内ロードマップのタイムライン(Q1→Q4)を横長で作成し、PNGで出力してください。 |
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4象限マトリクス
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優先度やポジショニングを整理して意思決定したい |
X軸を緊急度、Y軸を重要度とした4象限マトリクスを作成し、各象限に3項目ずつ配置してPNGで出力してください。 |
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KPIカード
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重要指標を強調して現状や変化を素早く共有したい |
売上・CVR・解約率をそれぞれ1枚ずつ表示するKPIカード3枚を横並びで作成し、数値を大きく表示して背景白のPNGで出力してください。 |
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組織図
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役職や管掌の階層構造を明確に整理して伝えたい |
CEO、部長、課長の階層を持つ組織図を作成し、役職名を日本語ラベルで配置して背景白のPNGで出力してください。 |
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フロー図
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手順や分岐の流れを一目で共有したい |
業務フロー(開始→申請→承認→通知→終了)を横配置で作成し、背景白のPNGで出力してください。 |
ChatGPTにおける図の生成方法
ChatGPTで作った図の生成方法はいくつかありますが、一般的なのは画像(PNGやJPEG)での生成です。
画像はレイアウトの自由度が高く、書類や資料に貼り付けても見た目が崩れにくいです。しかし、拡大すると文字や線が少しにじんでしまったり、後から文字や線・配置を変えたいときに再編集が難しかったりします。
プロンプトで画像(PNGやJPEG)で生成することを指示すると、「画像をダウンロード」が表示されます。これをクリックすると、画像ファイルがフォルダに保存されます。

コラム:画像以外の代表的な図の生成方法
ChatGPTには、Mermaid記法と呼ばれるテキストベースの記述方法もあります。Mermaid記法を使うと、フロー図やシーケンス図などをコードとして生成し、SVG形式の図として出力できます。SVGはベクター形式の画像なので、拡大しても文字や線がにじみにくいのが特徴です。
ChatGPTの画像生成で、短時間で図を作成する手順
ここからは、実際にChatGPTを使って図を作成する具体的な手順を3つのステップで解説します。前提条件の整理からプロンプトの入力、そして生成の確認と修正まで、この手順で進めることで簡単かつ効率的に図を作成できます。
手順1:図の構成要素を箇条書きで整理する
ChatGPTに正確な図を作成させるため、まずは図に含める情報を箇条書きで整理します。具体的には、次の3つの構成要素を書き出しましょう。
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実際の記載例を「相関図」と「フロー図」の2パターンで紹介します。
記載例1:相関図
- 要素:新製品A,ターゲット顧客,営業部,開発部,マーケティング部
- 関係:
- 新製品Aは、ターゲット顧客の課題を解決する
- 開発部が、新製品Aを開発する
- マーケティング部が、新製品Aのプロモーションを行う
- 営業部が、ターゲット顧客へ新製品Aを販売する
- マーケティング部と営業部は、販売戦略で連携する
- 制約:
- レイアウトは左から右への横方向の流れで作成する
- デザインはシンプルな線と四角形を使い、装飾や影は不要
記載例2:フロー図
- 要素:開始,申請書入力,部門長承認,経理部確認,通知,終了
- 関係:開始 → 申請書入力 → 部門長承認 → 経理部確認 → 通知 → 終了
- 制約:
- 「開始」と「終了」の要素は角の丸い形で作成する
手順2:プロンプトと資料を渡す
手順1で整理した情報をもとに、ChatGPTに具体的な指示を出していきます。的確なプロンプトと関連資料を渡すことで、初回からイメージに近い図を生成しやすくなります。
プロンプト(コピーして使えるテンプレート)
ChatGPTへの指示はプロンプト(命令文)で行います。ここでは、コピーしてそのまま使えるプロンプトの型を紹介します。{}の部分を書き換えて使ってください。
プロンプト(テンプレート)
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あなたはプロの図解デザイナーです。以下の条件で、業務資料にそのまま貼り付けられる図を作成してください。
## 目的・読み手・利用場面 {ここに目的、読み手、利用場面を記述}
## 出力形式とデザインの基本ルール – 出力形式:背景が白のPNG画像 – レイアウト:全体を横長にし、図の周囲の余白は最小限にする – デザイン:ビジネス資料に適した、装飾の少ないクリーンなデザイン – 配色:3色以内 – テキスト:日本語ラベルは10文字以内
## 図の素材(要素・関係・制約) {ここに手順1で整理した箇条書きを貼り付け}
## 納品と確認 まず、上記の内容で図を初回出力してください。 次に、あなた自身で「要素の抜け漏れ」「誤字」「矢印の接続ミス」がないかセルフチェックしてください。 最後に、あなた自身で図をより分かりやすくするための改善案(線の交差を避ける、要素の間隔を均等にするなど)を考え、もし改善できる点があれば、その案を適用した最終版の図を改めて出力してください。 |
このテンプレートに手順1「記載例1:相関図」の構成要素と、そのプロジェクトの目的・読み手・利用場面を当てはめると、次のようになります。
プロンプト(相関図の例)
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あなたはプロの図解デザイナーです。以下の条件で、業務資料にそのまま貼り付けられる図を作成してください。
## 目的・読み手・利用場面 – 目的:新製品Aのプロジェクト関係者全員が、全体の役割分担と関係性を理解し、スムーズに連携できるようにする。 – 読み手:プロジェクトに参加する営業部、開発部、マーケティング部のメンバー。他部署の役割について詳細な知識はない前提。 – 利用場面:プロジェクトのキックオフミーティングで使用するプレゼンテーションスライドの1ページ目。
## 出力形式とデザインの基本ルール – 出力形式:背景が白のPNG画像 – レイアウト:全体を横長にし、図の周囲の余白は最小限にする – デザイン:ビジネス資料に適した、装飾の少ないクリーンなデザイン – 配色:3色以内 – テキスト:日本語ラベルは10文字以内
## 図の素材(要素・関係・制約) – 図の種類:相関図 – 要素:新製品A,ターゲット顧客,営業部,開発部,マーケティング部 – 関係: -新製品Aは、ターゲット顧客の課題を解決する -開発部が、新製品Aを開発する -マーケティング部が、新製品Aのプロモーションを行う -営業部が、ターゲット顧客へ新製品Aを販売する -マーケティング部と営業部は、販売戦略で連携する – 制約: -レイアウトは左から右への横方向の流れで作成する -デザインはシンプルな線と四角形を使い、装飾や影は不要
## 納品と確認 まず、上記の内容で図を初回出力してください。 次に、あなた自身で「要素の抜け漏れ」「誤字」「矢印の接続ミス」がないかセルフチェックしてください。 最後に、あなた自身で図をより分かりやすくするための改善案(線の交差を避ける、要素の間隔を均等にするなど)を考え、もし改善できる点があれば、その案を適用した最終版の図を改めて出力してください。 |
このプロンプトをコピーして、ChatGPTに貼り付けます。

参考資料(必要に応じて)
短時間でイメージに近い図を作成したい場合は、参考資料をChatGPTにアップロードすると効果的です。図の見た目や雰囲気を既存資料に合わせたい、テキストでは複雑な関係性を説明しにくいというときに活用すると、よりイメージに合う図を作りやすくなります。
● 参考資料を添付する際のポイント
- 情報の絞り込み:図の作成に直接関係する箇所だけを抜粋して添付します。不要な情報が少ないほど、イメージ通りの図を生成しやすくなります。
- 機密情報のマスキング:個人情報や社外秘にあたる部分は、必ず黒塗りして見えないようにしてください。固有名詞も「A社」「B製品」のように仮名に置き換えます。
● アップロードの手順
チャット入力欄の左にあるプラスアイコンをクリックし、「写真とファイルを追加」から対象のファイルを選択します。

ChatGPTにプロンプトと参考資料(必要に応じて)を貼り付けたら、図を生成させましょう。
手順3:出力を確認し、抜けや誤りを修正する
生成された図を確認し、イメージと違う部分や抜けている箇所があれば、追加の指示で修正していきます。修正するときの基本は、変更したい箇所だけを伝える「差分修正」です。
修正箇所が全体の半分以上になると、指示が複雑になりすぎてうまく修正できない場合があります。そのため、「手順1」の箇条書きや「手順2」のプロンプトを見直して、最初から生成し直すことも検討しましょう。
差分修正では、まず生成された図が意図した通りか、次の項目でチェックします。
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問題点が見つかったら、修正指示を出します。このとき、「変更点だけを具体的に伝える」のがレイアウト崩れを防ぐコツです。
修正指示の例
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● 確認と修正の具体例
次の画像は、手順2のプロンプト例で実際に生成された図です。この画像を確認・修正していきます。

この図には次のような改善点があります。
- 要素や文字が重なっている、またははみ出している
- 矢印が何を示しているのかが不明確
そこで、これらの問題点を解決するため、次のように複数の修正指示をまとめて伝えます。
修正指示プロンプト
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次の点を修正し、図を完成させてください。
1. 各要素の矢印に、『開発』『販促』『連携』『販売』『課題解決』という関係性を示すテキストラベルを追加してください。 |
修正指示プロンプトで生成されたのが、下の図です。意図した通りの、わかりやすい図に仕上がりました。

このように、イメージする図になるまで、プロンプトで少しずつ差分修正を指示していきましょう。
画像生成で図を作るコツ
ChatGPTの画像生成で図を作るやり方を紹介してきましたが、主なコツは次の2つにまとめられます。
プロンプトで具体的に指示する
AIにこちらの意図を正確に伝え、手戻りを減らすためには、特に次の3点が重要です。
- レイアウトやデザインは数値で指定する
曖昧な指示(例:「大きく」)ではなく、「幅2000px以上」のように具体的に指定する
- 指示の背景(目的や読み手)を共有する
「誰に何を伝えたいか」をプロンプトで伝える
- 修正時は変更点のみを伝える
「○○だけ変更して」と範囲を限定する
一度で完璧を求めず、少しずつ完成に近づける
初回の生成で、完璧な図が出来上がることはあまりありません。改善点をプロンプトで指示し、少しずつ修正を繰り返しながら、理想の図に近づけていきましょう。
うまくいかないときの対処法
ChatGPTで図を作成していると、イメージ通りに生成されないことがあります。ここでは、ケース別に具体的な対処法を解説します。
PNGファイルがダウンロードできない
起こっていること:「画像をダウンロード」が表示されない/クリックしても反応しない/エラーが出る
対処法:
- 「画像をダウンロード」の再表示を指示する
- それでダメなときは、画像の再生成と「画像をダウンロード」ボタンの表示を改めて指示する
プロンプト例:「ダウンロードリンクの有効期限が切れたようです。もう一度、ダウンロードボタンを表示してください。」
フォントがおかしい・文字化けする
起こっていること:日本語が四角(□□□)や意味不明な記号になる
対処法:
- 英語で図を生成して、その後日本語ラベルに置き換えるように指示する
- それでダメなときは、ChatGPTで枠と矢印だけを作成してダウンロードし、PowerPointなどの画像編集ソフトで文字を入れる
プロンプト例:「箱の名前をStart,Apply,Endとして出力してください。その後、各箱の名前を日本語(『開始』『申請』『終了』)に置き換えてください。出力は背景白のPNG、幅2000pxでお願いします。」
生成結果が期待どおりにならない
起こっていること:指示した箇所が反映されない/意図しない部分が勝手に変わる
対処法:
- 変更点を具体的に指示する(例:「〇〇だけを××に変更してください。他は変更しないでください」)
- 不要な装飾の禁止をはっきり伝える(例:「影やグラデーションは不要です」)
プロンプト例:
- 「判断ノードの文言のみ『金額は100万円以上か?』に変更してください。他の文言、矢印、配色は先ほどの出力のまま変更しないでください。」
- 「A→B→Cのフロー図を作成してください。ビジネス資料に合うように、影や3D効果などの装飾は一切不要です。」
画像が荒い・文字が潰れる
起こっていること:資料に貼り付けたり、プロジェクターで投影したりすると、文字がぼやけて読みにくい
対処法:
- 具体的に指定したりサイズを大きくしたりして再生成を依頼する(例:「幅2000px以上」「横16:9」「背景は白」「文字色#111〜#333」)
- 要素が多い場合は図を分割する(例:「主要フロー」と「例外処理」の2枚に分ける)
プロンプト例:「横16:9、幅2000px以上、背景は白・文字色#111〜#333、ラベルは太字(できれば短め7〜12字)で生成してください。SVGで、難しければPNGで出力してください。」
生成結果が安定しない、うまく再現できない
起こっていること:同じ指示なのに毎回レイアウトが異なり、前回の生成を再現できない
対処法:
- 差分だけ更新するよう指示する(例:「レイアウトと配色は前回のまま固定し、項目名だけをこのリストに差し替えてください。他は変更しないでください。」)
プロンプト例:「前回の図と同じレイアウト・配色・フォント・矢印方向を固定してください。変更するのは項目名だけです。以下のリストに差し替えて再生成してください。その他はいっさい変更しないでください。」
レイアウトが指示通りにならない
起こっていること:列の数、要素の並び順、矢印の向きなどが意図と違う
対処法:
- 数値や方向で配置を明確に指定する(例:「3列×2行のグリッドで、左から右へ流れるように配置してください」)
- 変えない要素をはっきり伝える(例:「列の数と矢印の方向は固定してください」)
プロンプト例:「3列×4行のグリッドで、左から右へ流れる配置にしてください。列数と矢印の方向は固定です。例外処理は別の図に分割してください。」
余白が大きい
起こっていること:図の周りの不要なスペースが広く、資料に貼り付けた際に図が小さく見える
対処法:
- 余白を最小化するよう指示する(例:「余白を最小に」「マージンを0に」)
- 生成された図をダウンロード後に、スライドのサイズに合わせてトリミングする
プロンプト例:「四辺のマージンを0にし、余白最小で再生成してください。縦横比は維持してください。」
図が表示されない
起こっていること:資料に貼り付けても、画像が真っ白または透明で何も見えない
対処法:
- 背景色を白(不透明)に指定し、PNGで生成するように指示する
プロンプト例:「背景を白(不透明)にしてPNGで書き出してください。透過は使用しないでください。」
色が薄くて読みにくい
起こっていること:プロジェクターでの投影時や印刷時に、文字や線が薄くて読みにくい
対処法:
- 配色を具体的に指定する(例:「背景は白、文字は濃い色(#111〜#333)、強調色は1色(濃い青)で作成してください」)
- それでも薄い場合は、スライドのテーマ自動適用や透明度、画像圧縮などをオフにすると、元の濃さに戻ることがある
プロンプト例:「背景は白、本文テキストの色は#222222、強調色は1色のみで再生成してください。色の自動調整は無効にしてください。」
サイズが合わない(PPTでハミ出す)
起こっていること:PowerPointなどのスライドに貼り付けるとはみ出したり、縮小すると縦横比が崩れて歪んだりする
対処法:
- 資料やスライドの比率に合わせて生成する(例:「アスペクト比16:9、幅2000px以上、余白最小で出力してください」)
プロンプト例:「アスペクト比16:9、幅2000px、余白最小で出力してください。貼り付け後に縦横比を固定したまま縮小できるようにしてください。」
どれをやってもダメなときはプロンプトを英語にしてみる
起こっていること:上記いずれを試してもうまくいかない
対処法:
- 依頼内容を日本語で書いて、英語に言い換えるようChatGPTに指示する
- その後、英語プロンプトで図の作成を指示する
プロンプト例:
- 「次の内容を、ChatGPTの画像生成が安定する英語の指示文に言い換えてください。
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A→B→Cのフロー図を作成してください。ビジネス資料向けに、影や3D効果などの装飾は使わないでください。ラベルは日本語にしてください。」 - 「Create a simple flat flowchart A → B → C for a business slide. Labels in Japanese (use short terms, 7–12 chars). No shadows or 3D, white background, dark text (#111–#333), 16:9, PNG 2000px, minimal margins.」
ChatGPTで図を作るときの注意点
ChatGPTは非常に便利なツールですが、業務で利用する上ではいくつか知っておくべき注意点があります。情報漏洩などのリスクを避け、AIが作成した図を安全かつ効果的に活用するために、ここで紹介するポイントを必ず押さえておきましょう。
機密情報は渡さない
ChatGPTにプロンプトとして入力した情報は、AIの学習データとして利用される可能性があります。意図せず社外秘の情報や個人情報が漏洩するリスクを避けるため、これらの情報は絶対に入力しないようにしましょう。
具体的には、次の内容をチェックしましょう。
- プロンプトや参考資料に、社名、顧客名、個人名、未公開の業績データなどが含まれていないかを確認する
- 機密情報の部分を「A社」「Bプロジェクト」などに置き換えてから図を作成する(完成図をダウンロード後に、手動で正式名称に修正する)
必ず人の目で確認をする
ChatGPTが生成した図は、必ず人間の目で、次の最終チェックを行ってから利用しましょう。
- 読み手の誤解を招かないか:専門知識のない読み手が意図通りに理解できるか、曖昧な表現や誤解を招くような箇所がないかを確認する
- コンプライアンス・著作権は問題ないか:他社ロゴに酷似したマークや、権利関係が不明なイラストなどが意図せず生成されていないかを確認する
- 差別的・不快な表現はないか:特定の個人や集団を傷つけるような表現がないか確認する
AIはあくまでツールであり、出力した図の最終的な責任は利用者にあります。トラブルを起こさないためにも、人の目による確認は必ず行いましょう。
細かい作り込みや厳密な再現には限界がある
ChatGPTでの作図は便利ですが、細かい作り込みや厳密な再現は苦手です。特に、次のようなケースでは、何度指示を繰り返しても思い通りにならないことがあります。
- 多数の要素が絡み合う、複雑なシステム構成図
- ピクセル単位の正確な配置や余白がシビアなレイアウト
- 特定のフォント指定や、線幅や角丸などの微細なデザイン調整
このような場合は、無理にChatGPTで完結させようとせず、作図専用ツールの利用も検討しましょう。
まとめ|ChatGPTを使い短時間で図を仕上げよう
ChatGPTを使うと、「目的の明確化 → 箇条書きでの整理 → テンプレートを使った指示」というステップで、誰でも簡単かつ迅速に図を作成できます。
これまで作図にかけていた時間を、より創造的で本質的な業務に回せるようになるでしょう。まずは簡単なフロー図の作成から、ぜひ始めてみてください。
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