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ビジネスコラム

【早見表と改善手順】レスポンスが悪いとは?問い合わせ一次返信の基準(何分・何時間)

「レスが遅い」「レスポンスが悪い」と言われる場合、問い合わせ対応では、初回応答(一次返信)の遅れを指すことが多いです。

 

「初回応答(一次返信)が遅い」とは、問い合わせフォームの受信後、あらかじめ決めた目標時間内に一次返信(担当者による受領報告と次アクションの提示)ができていない状態を指します。

 

適切な基準は、自社の営業時間や人員を前提に、現場が確実に守れる社内の対応時間ルール(社内SLA)として固定することが重要です。

 

また改善の手順は、自動返信の即時化 → 担当者通知 → 当番制 → テンプレ統一 → エスカレーション(報告・代替対応)ルールの順で段階的に整備することで、組織的な対応漏れを効率的に防げます。

 

この記事は、単なる用語解説ではなく、問い合わせ対応の一次返信を早めるための実務運用について解説します。また、受領報告(一次返信)・催促・お詫びに使える文面テンプレも紹介しています。

 

自社のリソースで無理なく守れる基準を明確にし、属人化を防ぎながら組織としてスピーディーに応答するための具体的な方法を確認していきましょう。

 

用語の一般的な意味や使い方は、別記事に記載しています。必要な場合は、こちらをご覧ください。

【結論】問い合わせ対応の「遅い」の基準は?社内ルール(SLA)に使える早見表

初回応答が遅いか、遅くないかを客観的に判断するには、優先度・営業時間・例外ルールを揃えて、社内SLA(対応時間の目標基準)として言語化・数値化すると、現場の判断がブレなくなります。

 

以下の早見表は、業界の絶対的な推奨値ではなく、自社の体制で守れる数値に調整するためのたたき台(例)として活用してください。まずは「自動返信=即時」「一次返信=営業時間内の目標設定」をベースに置き、重要案件のみ時間を短く設定するのが、うまく運用するコツです。

 

優先度 対象例 目標時間(例) 一次返信の最低要件 時間外の扱い
高(至急) 障害・トラブル/契約・請求の緊急問い合わせ(既存顧客) 1時間以内 担当者名+個別状況への言及 翌営業日開始1時間以内
中(通常) 導入相談/見積依頼/サービス内容の問い合わせ 3時間以内 受領確認+対応予定日の提示 翌営業日午前中まで
低(その他) 資料請求/パートナー(提携)打診 24時間以内 定型文での受領報告のみ 翌営業日中

SLAの決め方:優先度 → 営業時間 → 例外 → エスカレーションの順で守れる基準にする

社内SLA(対応時間の目標ルール)は理想の速さを掲げるのではなく、現在の人員や通知環境で、現場が確実に守れるルールに落とし込む必要があります。

 

基準を決める順番は、

 

  1. 優先度の分類
  2. 営業時間の定義
  3. 土日祝や夜間の扱い(例外)
  4. 目標を超過した際の代替対応(エスカレーション)

 

の4ステップです。この基準を明文化することで、速い人だけが頑張る状態を防ぎ、チーム全体で一定の対応品質を維持できるようになります。

初回応答が遅れる3つの原因と、現場の混乱を防ぐ改善の3ステップ

一次返信が遅れる要因は、主に以下の3点です。

 

  • 通知に気付かない
  • 誰が返すか決まっていない
  • 何を書くか迷う

 

対処法としては、通知・当番・テンプレの順に体制を整えるのが最も効率的です。

 

まず、メールだけではなく、チャットツールへの即時通知を設定して「気付かない」を無くしましょう。次に日次・週次の対応当番を決めて、誰が対応すべきかという責任の所在を明確にします。 最後に状況別の返信テンプレを用意して、書く内容に迷う時間を削りましょう。

テンプレ(自動返信・受領報告・お詫び)

一次返信メールは、正しく受領したこと、今後の対応予定(いつまでに連絡するか)、緊急時の連絡先の3点が入っていれば、最低限成立します。

 

テンプレを用意するときは自動返信、受領報告(一次返信)、遅延時のお詫びの3種に絞り込み、現場の迷いをなくすと、設定したSLA(目標基準)を守りやすくなります。文面は問い合わせフォーム経由の受信対応にし、余計な情報を省くのが、迅速に返信するためのポイントです。

1. 受付完了の自動返信(システム設定用)

件名:【自動送信】お問い合わせを受け付けました

 

本文:

◯◯株式会社 [担当部署名] でございます。

この度は、お問い合わせいただき誠にありがとうございます。

 

本メールは、正常にシステムが受け付けたことをお知らせする自動配信メールです。

内容を確認の上、改めて担当者よりご連絡差し上げます。

 

恐れ入りますが、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

2. 担当者からの受領報告(一次返信)

件名:お問い合わせありがとうございます(◯◯株式会社 [担当者名])

 

本文: [お客様名] 様

平素より大変お世話になっております。

◯◯株式会社の[自分の氏名]でございます。

 

この度は、[サービス名/件名]についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。

先ほど内容を拝受し、現在担当部署にて詳細を確認しております。

 

[◯月◯日 ◯時]までを目安に改めて回答させていただきますので、 回答まで今しばらくお時間をいただけますでしょうか。

 

なお、お急ぎの場合は下記番号までお電話にてお問い合わせください。

[署名/電話番号/受付時間]

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

3. 対応が遅れた際のお詫び

件名:【重要】お問い合わせへの回答遅延に関するお詫び

 

本文:

[お客様名] 様

お世話になっております。

◯◯株式会社の[自分の氏名]でございます。

 

◯月◯日にいただいたお問い合わせにつきまして、回答が遅れておりますこと、深くお詫び申し上げます。

 

現在、早急に確認を進めており、[本日中/明日午前中]には改めてご連絡させていただきます。

本来であれば早急に回答すべきところ、多大なるご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。

 

取り急ぎ、現状のご報告とお詫びを申し上げます。

何卒ご容赦いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

営業目的で企業へ送る文章(問い合わせフォーム営業)の作り方やテンプレは用途が異なるため、別の記事で解説しています。

問い合わせ対応の初回応答に関するよくある質問

ここでは、問い合わせ対応の初回応答に関する疑問とその回答をまとめました。

Q. 自動返信だけで、ひとまず対応完了として良いですか?

自動返信は受付通知であり、一次返信(人が内容を確認した合図)とは別物です。

 

自動返信はシステムによる即時対応として有効ですが、顧客が本当に求めるのは、自分の要望を誰が、いつまでに処理してくれるかという情報です。自動返信とは別に、担当者名を含めた一次返信(一次対応)を送る体制を目指しましょう。

Q. 人手不足で、どうしても設定したSLA(目標基準)を守れません。

すべての問い合わせを追うのではなく、優先度の高い条件に絞って死守する基準を作りましょう。

 

例えば「特定のサービスページからの流入のみ最優先する」など、重要度の高い案件にリソースを集中させます。それ以外は、当日中や翌営業日中といった緩やかな基準から始めるましょう。

まとめ:一次返信の基準を固定し、組織として遅れを解消する

初回応答の改善において重要なのは、単なる速さの追求ではなく、一次返信の定義と現場が守れるSLA(目標基準)を固定することです。まずは今回紹介した早見表を自社向けにカスタマイズし、通知・当番・テンプレの3要素を固め、重要案件のみ短縮運用する形を目指しましょう。

 

問い合わせを送信する側の注意点や、返信率を上げるための改善手順(ターゲティング等)については、別の記事で解説しています。