Adobe Fireflyは、画像生成や動画生成などの生成AI機能を使うときに、生成クレジットを消費します。無料でも試せますが、使えるクレジット数や一部機能には制限があるため、事前に仕組みを理解しておくと安心です。
この記事ではAdobe Fireflyの生成クレジットの仕組み、消費量、確認方法、追加購入の考え方をまとめます。あわせて、無料枠で使える範囲、有料プランとの違い、主な機能と商用利用時の注意点も解説します。
生成クレジットの残りは、Adobeアカウント画面から確認できます。クレジットが足りなくなった場合は使いたい機能や利用頻度に合わせて、追加購入や有料プランへの変更を検討しましょう。
時間がない方は、先に次のポイントだけ押さえるのがおすすめです。料金とクレジットの関係がわかれば、どの情報から読むべきかが決まります。
Adobe Fireflyとは?
Adobe Fireflyは、Adobe社が開発した生成AIです。 テキストで指示するだけで、高品質な画像を生成するだけでなく、動画を生成したり、既存の素材を手軽に編集したりできます。
Adobe Fireflyの大きな特徴は、Adobe Stockの素材など、著作権が許諾されたデータのみを学習データとして使用している点です。 そのため、ベータ版でない機能を使って生成した制作物は商用利用できます。ただし第三者の権利を侵害する使い方や、Adobeの規約に反する利用はできません。
また、PhotoshopやPremiere ProといったAdobeの他のクリエイティブツールと円滑に連携できるため、普段の制作の流れにスムーズに組み込めます。
他の画像生成AIと比較して、Adobe製品とのシームレスな連携は大きな強みです。例えば、Photoshop上で選択した範囲に自然な背景を生成したり、Premiere Proで動画の尺を違和感なく延長したりと、いつもの作業を効率化できます。
Adobe Fireflyの「生成クレジット」とは?
Adobe Fireflyで標準生成機能やプレミアム生成機能を利用する際には、「生成クレジット」というポイントのようなものを消費します。 生成クレジットは、生成AI機能の利用回数と考えるとわかりやすいでしょう。
Creative Cloud ProやFireflyの有料プランの場合には、標準生成機能が無制限に使えるため、生成クレジットはプレミアム生成機能にのみ使われます。
生成クレジットの消費量
生成クレジットは、使用する機能によって消費量が異なります。2026年5月時点で、Adobe Fireflyの生成クレジットの消費量は下記のとおりです。
|
標準の生成機能 |
消費クレジット |
|
生成拡張 |
1クレジット |
|
生成塗りつぶし |
1クレジット |
|
テンプレートを生成 |
1クレジット |
|
シーンから画像生成 |
1クレジット |
|
ベクターを生成 |
1クレジット |
|
テキストから画像生成※ |
1クレジット |
※Firefly Image 4 Ultraなどの特定のモデルでは、プレミアム生成機能として分類されます。
※プランによっては、無制限で使用できる機能があります。
標準生成機能の多くは、通常1回の生成につき1クレジットとして扱われます。1回の操作で複数のバリエーションが生成された場合でも、基本的には「生成」ボタンを押した1回分として考えるとわかりやすいです。
「生成」以外に「更新」ボタンなどでもクレジットを消費する場合があるため、注意しましょう。
ただしCreative Cloud ProやFirefly、クレジットプランでは、標準生成機能を無制限で利用できます。一方で、動画生成や一部の高品質画像モデル、音声・効果音関連などのプレミアム生成機能では、機能や出力条件に応じて生成クレジットを消費します。
主なプレミアム生成機能と消費量は、次の表のとおりです。最新情報は公式の生成クレジットFAQを確認してください。
|
プレミアム生成の機能 |
解像度(FPS) |
消費クレジット |
|
動画を生成 |
1080p(24 FPS) |
100クレジット / 秒 |
|
720p(24 FPS) |
50クレジット / 秒 |
|
|
540p(24 FPS) |
20クレジット / 秒 |
|
|
動画・音声の翻訳 |
ー |
5クレジット / 秒 |
|
翻訳とリップシンク※1 |
4K |
15クレジット / 秒 |
|
1080p |
10クレジット / 秒 |
|
|
Premiere Pro の生成延長 |
4K(30 FPS) |
175クレジット / 秒 |
|
4K(24 FPS) |
150クレジット / 秒 |
|
|
1080p(30 FPS) |
125クレジット / 秒 |
|
|
1080p(24 FPS) |
100クレジット / 秒 |
|
|
720p(30 FPS) |
75クレジット / 秒 |
|
|
720p(24 FPS) |
50クレジット / 秒 |
|
|
テキストからアバター生成(ベータ版※2) |
1080p まで |
10クレジット / 秒 |
|
効果音を生成 |
ー |
10クレジット / 回 |
| サウンドトラック生成 |
ー |
20クレジット / 分 |
| 音声生成(Firefly Speech) |
ー |
10クレジット /1,000文字 |
| 音声生成(ElevenLabs Multilingual v2) |
ー |
15クレジット /1,000文字 |
※1 特定の Creative Cloud エンタープライズ版プランのユーザーのみ利用可能
※2ベータ版は制限あり、Adobeが「商用不可」 としていない限り商用利用可能だが補償対象外
例えば、1080pの動画を1秒生成する毎に100クレジット消費するため、30秒の動画を生成する場合には、3,000クレジットを消費します。
生成クレジットの確認方法
Adobe Fireflyの生成クレジット残数は、Adobe公式サイトにログインし、画面右上のアカウントアイコンから確認できます。残りクレジット数を確認しておくと、無料枠で使える範囲や追加購入・有料プランへの変更が必要かを判断しやすくなります。
残りの生成クレジット数の確認方法は、下記の手順で確認できます。
- Adobe公式サイトにある「ログイン」をクリックする

- 画面右上にあるアイコンをクリックする
- 残りの生成クレジット数を確認する

Adobe Fireflyの料金プランと無料で使える生成クレジット
ここでは、Adobe Fireflyの料金プランと無料で使える生成クレジット数、そしてクレジットの追加購入方法をご紹介します。
料金プランと無料で使える生成クレジット
Adobe Fireflyには、無料プランと有料プランがあります。無料プランでは付与される生成クレジットが少量で、標準の生成機能も無制限に使えません。継続的に使いたい場合や生成回数を増やしたい場合は、有料プランの料金と月間生成クレジット数を併せて確認するのがおすすめです。
|
プラン |
月額 |
年額(月々払い) |
年額(一括) |
標準の生成機能の無制限利用 |
月間生成クレジット |
|
Firefly 無料 |
ー |
ー |
ー |
✕ |
10(変動する可能性あり) |
|
Firefly Standard |
1,580円 |
1,380円 |
15,780円 |
◯ |
2,000 |
|
Firefly Pro |
3,180円 |
2,780円 |
31,680円 |
◯ |
4,000 |
| Firefly Pro Plus
|
6,600円 |
5,610円 |
55,440円 |
◯ |
10,000 |
|
Firefly Premium |
31,680円 |
26,780円 |
316,780円 |
◯ |
50,000 |
※金額はすべて税込表示
※2026年5月時点
付与された生成クレジットは、初回利用時(無料プラン)または請求日(有料プラン)から1ヶ月を基準にリセットされ、翌月に繰り越すことはできません。
生成クレジットの追加購入方法
Adobe Fireflyの生成クレジットをすべて使い切ってしまった場合、追加購入する方法は2つあります。
- 上位プランへのアップグレード
現在のプランよりも多くの月間クレジットが付与される上位のプラン(Creative CloudコンプリートプランやFirefly有料プランなど)に変更する方法です。 - 生成クレジットの追加購入
現在のプランは維持したまま、必要な分だけクレジットのパックを追加で購入する方法 です。これにより、すぐにクレジットを補充して利用を再開できます。
Adobe Fireflyの主な機能紹介
Adobe Fireflyには、クリエイティブ制作に役立つ便利な機能が多数搭載されています。具体的な活用イメージもあわせて一部を紹介します。
テキストから画像生成
「テキストから画像生成」は、入力したテキスト(プロンプトと呼ばれる、AIへの指示テキストのこと)に基づいて画像を生成する機能です。日本語にも対応しており、「踊っている猫」のように具体的なイメージを入力するだけで、簡単に画像を生成できます。
Webサイトのアイキャッチ画像作成や、SNS投稿用のオリジナル画像作成などに便利です。
テキストから動画生成
Adobe Fireflyは、テキストによる指示から動画を生成する機能も提供しています。この機能を使えば、利用者はより簡単にアイデアをアニメーションにできます。
生成AIを活用すれば、動画制作の経験がなくても、広告用の短い動画素材や製品紹介動画のワンシーンなど、イメージ通りの映像を作れるでしょう。
生成塗りつぶし
「生成塗りつぶし」は、画像内の一部を選択し、テキストで指示するだけでオブジェクトを削除したり、別のものに置き換えたりできる機能です。例えば、写真に写り込んでしまった不要な人物を消したり、商品の背景を差し替えたりと、写真のレタッチ作業で活躍します。
テキスト効果
「テキスト効果」は、入力したテキストに様々なスタイルやテクスチャを適用する機能です。現在はAdobe Express上で、Adobe Fireflyの生成AIを活用した機能として提供されています。
例えば、「溶岩」や「花」といったキーワードを入力するだけで、そのイメージに合ったユニークなテキストデザインを作成できます。イベントのタイトルロゴやバナー広告のキャッチコピーなど、デザイン性の高い文字を作成したい場合に役立ちます。
Adobe Fireflyの商用利用時の注意点
Adobe Fireflyで生成した制作物は、基本的に商用利用が可能です。 しかし、利用する際にはいくつかの注意点があります。 Adobeの利用規約を十分に理解し、しっかり守りましょう。
特に、第三者の著作権や商標を侵害するような画像や動画の生成は禁止されています。正式にリリースされた機能で生成した画像は、商用利用できます。
ベータ版として提供されている機能で生成した制作物は、製品や公式サイトなどで特に禁止されていない限り商用利用は可能ですが、Adobeによる補償の対象外となるため注意しましょう。
また、Adobeは生成物の透明性を確保するために「コンテンツクレデンシャル」という情報を自動で埋め込んでいます。これは、画像や動画がAIによって生成・編集されたことを示す来歴情報であり、フェイクニュース対策などにも役立ちます。
Adobe Fireflyに関するよくある質問
Adobe Fireflyのプランや生成クレジットなどに関する、よくある質問をまとめました。
Adobe Fireflyは無料でどこまで使えますか?(無料プランの制限)
Adobe Fireflyには無料プランがあり、月間の生成クレジットが付与されます。ただし、無料プランで付与される生成クレジットは少なく、標準の生成機能も無制限に使えません。
料金プランとクレジット数の目安は、「料金プランと無料で使える生成クレジット」で確認できます。
Fireflyは無制限に使えますか?
Fireflyの有料プラン(Firefly有料プランなど)やCreative Cloud Proでは、標準生成機能が無制限に使えます。一方で、動画生成などの処理が複雑な機能は、プレミアム生成クレジットを消費します。
クレジットの消費量は「生成クレジットの消費量」で確認してください。
生成クレジットの残りはどこで確認できますか?
残りの生成クレジット数は、Adobe公式サイトにログイン後、画面右上のアイコンから確認できます。確認する手順は、「生成クレジットの確認方法」にまとめています。
生成クレジットを使い切ったらどうすればいいですか?(追加購入・アップグレード)
生成クレジットを使い切った場合は、上位プランへアップグレードする方法と、必要な分だけ追加購入する方法があります。どちらも「生成クレジットの追加購入方法」で紹介しています。
まとめ
Adobe Fireflyは、生成クレジットを利用することで、誰でも手軽に高品質な画像生成や動画生成を体験できる非常に便利なツールです。 無料でも使えるため、まずは実際に触れてみてください。
本記事で解説した料金プランや便利な機能、商用利用の注意点を参考に、Adobe Fireflyを存分に活用していきましょう。
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